代表挨拶




 RASSCA協同組合は、岡山県倉敷市南部の水島臨海工業地帯(水島コンビナート)を拠点に、築炉、鉄鋼を中心とした建設産業における技術の向上および、労働安全衛生法に則った建設工事現場における労働災害防止対策の推進を目的として設立された協同組合です。

 2019年より外国人就労者の安全教育の支援および外国人技能実習生受け入れ事業を開始いたしました。
技能実習とは、日本の企業において外国人労働者が技能を習得するための制度です。外国人労働者が、日本の企業で技能を学び、帰国後に自国の経済・産業発展に貢献することを目的としています。

 建設業界における技能実習の職種は、土木、鉄筋施工、左官、塗装工、配管工、熱絶縁施工など多業種に及びます。 現場での作業においては高度な技術が求められるため、技能実習生にとっては非常に有意義な学びの場となり、技能実習生は現場での実践的な学びを通じて専門技術を磨き、将来的には技能を持った人材として社会に貢献することができます。

 しかし同時に建設業は、労働災害が発生するリスクが高い業種です。とくに外国人就労者の場合、安全に関する意識や日本の安全基準や法律の知識が不足している場合があり、事故や災害につながるリスクがあります。
また言葉の壁や文化の違い、日本の安全基準や法律の知識不足などから、安全対策や法令の遵守が困難になる場合があります。現場の安全管理においてコミュニケーション能力は非常に重要な役割を担っているため、すこしの理解の相違が労災に発展するケースもありえます。



 RASSCA協同組合では、組合員のもとで働く技能実習生を含むすべての外国人就労者にむけた安全衛生教育の推進、語学や文化の違いなどによるコミュニケーションの問題を軽減するための日本語支援、そして組合員にむけては、すべての従業員が安心して働くことができる職場づくりの推進や、人権を尊重する労働環境の提供にむけた企業支援を行っています。

 RASSCA協同組合は、これらの活動を通してアジアの将来を担う若者達が、日本の誇る工業生産技術を一日も早く習得し、国内外で通用する人材となるよう尽力し、日本とアジア諸国の文化交流、相互理解、及び日本の国際化に寄与することを目指しております。


RASSCA協同組合 代表理事 杉本 望