監理団体の役割
監理団体とは、技能実習生を受入れ、その活動及び受け入れ企業へのサポート等を行う非営利団体です。
技能実習における監理団体の役割は、以下のようなものがあります。
人材募集から入国までの手続き 監理団体は、実習生が日本へ入国するために必要となる現地での人材募集手続きから、入国許可を得るまでの各種事務手続きを行います。
RASSCA協同組合では、各国の送出し機関を厳選し、入国前の段階から日本語指導に協力することで、就労開始までに日常会話レベルの日本語が話せる技能実習生の受け入れを目指しています。
監督と指導 監理団体は、技能実習生の受け入れ事業所や受け入れ団体の実状を監督し、適切な労働条件や生活環境を提供するように指導します。定期的な監査や評価、労働条件の確認、是正勧告などを行い、技能実習生の権利保護や労働環境の改善を促します。
RASSCA協同組合では、組合員企業と協力しながら、改善が必要な場合は躊躇なく指導を促し、技能実習生が適正な実習環境のもとで、実習に専念できる適切な環境づくりを推進しています。
相談と支援 監理団体は、技能実習生が労働条件や生活状況に関する相談を受け付け、必要な支援や助言を提供します。実習生が問題やトラブルに遭遇した場合には、監理団体が調査や仲裁の手続きを行い、適切な解決策を提供します。
RASSCA協同組合では、24時間体制で技能実習生の相談・支援にあたっています。週に2回、オンラインでの日本語学習の場を提供することで、多忙な技能実習生たちの日本語レベルの向上に貢献すると同時に、実習生たちの生活状況を確認しています。
教育と訓練 監理団体は、技能実習生の教育や訓練に関与することがあります。公共職業訓練施設や受け入れ事業所での研修や技能習得の指導、職業訓練プログラムの提供などを通じて、実習生の技能向上を支援します。
RASSCA協同組合では、入国前の段階から就労における安全や衛生に関する基礎教育を開始することにより技能実習生の安全に対する意識の向上を図っています。また、多言語による安全教育、特別教育等も実施しています。
監理団体は、技能実習生の保護や労働条件の改善、制度の透明性の確保などを通じて、技能実習制度の適切な実施と実習生の権利保護を担っています。監理団体の監督と指導により、技能実習生の安全と福祉を守り、適正な技能習得と国際交流を促進することが期待されています。